くすりとリスク
薬にはからだにとって「よい面」と「わるい面(有害作用)」がある。薬は両刃の剣にたとえられる理由がそこに存在するわけである。よい面だけに惑わされることなく、わるい面にも目を向けることがどうしても必要である。しかしわるい面を気にするあまり、薬を必要とする場合においてさえ薬の使用をためらうようなことがあっては、本来の目的からはずれることになる。薬のよい面をできるだけ残しながら、わるい面を最小限にくいとめる方向でたえず努力していかなければならない。 「系統看護学講座 薬理学」(中井健五著)より