「見てわかる子どもの病気」
高橋こどもクリニック 高橋 秀知
近年,核家族化・少子化のため若い親たちは,ほとんど子どもの病気を見る
機会がなかったといっても過言ではありません。一度でも見たことのある病気
の場合,慌てて深夜や休日に救急病院を受診しなくても翌朝まで待って受診す
ることができたりすることがあります。この様な考えで,小児の比較的ポピュ
ラーな疾患で,ひと目で分かりやすい疾患の写真をパワーポイントにして供覧
しました。小児の疾患は顔貌,発疹,口腔,舌,咽頭,便の状態などでかなり
の疾患がわかることが多いので,保護者は日頃から子どもの様子を注意してよ
く見ることが大切です。講演のなかで,特に「麻疹」の怖さを強調しました。
実際に麻疹を見たことのある人は少ないと思われます。罹患してしまうよりも,
予防接種がいかに大切であるか,さらに麻疹・風疹ワクチンの2回接種の必要
性についても話しました。さらに医療機関を受診するタイミング(緊急に受診
が必要な症状)や,今とても関心の高い「新型インフルエンザ」について迅速
検査・予防法・受診方法などの話もしました。
供覧内容
脱水症,感染性胃腸炎(ロタウイルス,ノロウイルス),熱性けいれん,流
行性耳下腺炎,水痘,帯状疱疹,突発性発疹,麻疹,風疹,手足口病,伝染性
紅斑,溶連菌感染症,インフルエンザ,柑皮症,ヘルパンギーナ,咽頭結膜熱,
伝染性単核症,鵞口瘡,母斑(イチゴ状血管腫・蒙古斑・単純性血管腫・ほく
ろ等),乳児湿疹,おむつかぶれ,カンジダ皮膚炎,メタボリックシンドロー
ム,伝染性膿痂疹,伝染性軟属腫,頭じらみ,腸重積,便のいろいろ,ゲーム
脳