「ワクチンの話3」

 ワクチンを接種した後に起こる、体に不都合な反応を「副反応」と呼びます。
 主なワクチンの副反応は
1接種した場所が赤くなる
2発熱
3ポリオや結核のような症状
4けいれん―などがありますが、
3、4はごくまれに起きるものです。ほとんどの場合は、発赤や発熱があるく
らいなので、もし気になる副反応が出たら、すぐに医師に相談しましょう。

 ワクチンの副反応を恐れて、接種を控える人もいます。しかし、最近報告さ
れている副反応の多くは前に述べたとおり、接種した場所が赤く腫れたり、発
熱するくらいです。

 予防接種を受けずに、もしその病気にかかったら、もっと重症になり、命を
も落としかねません。しかもワクチン接種は国連のWHO(世界保健機関)が
中心となって、世界で推進されています。

 また、ワクチンを接種した後の調査もしっかりと行われ、科学的な根拠を積
み重ねて、安全性が証明されています。

 日本は残念なことに欧米に比べて予防接種の接種率が低いのが現実です。こ
の一つの理由として、予防接種に対して必要以上に怖がったり、副反応を恐れ
る人が多く、予防接種の必要性と安全性を正しく理解していない国民が多いこ
とがあげられます。

 世界で麻しんが流行している国は、日本とアジア、アフリカの発展途上国く
らいです。しかも日本では2007年、08年と、大学生の間で麻しんが流行
しニュースになりました。この影響で欧米では日本を「麻しん輸出国」だとみ
なす傾向があり、とても不名誉な状況です。

 また、最近首都圏で再び、麻しんの流行がみられており、注意が必要です。