「医師会運営、50年目の節目」

於本章=八戸市医師会立八戸准看護学院 学院長

 「八戸市医師会立八戸准看護学院」、これが私たち医師会が運営している看
護職養成学校の正式名称です。医師会が学校を設立して正式に看護教育を行う
ようになったのは1960(昭和35)年からであります。

 当時は中学校を卒業してから入学をする方が多かったようですが、最近は入
学を希望される方々にも変化が見られます。中学校卒業者は非常に少なく、高
校卒業者が多くを占めており、中には短大や大学を卒業した人もいます。

 さらに最近の傾向としては、一度社会を経験したり、子育て中の人の受験や
入学が増えています。この人たちの向学意欲は大変強く、他の学生たちのけん
引力になっています。

 その中で昔も今も変わらないことがあります。それは会員の先生方の協力に
よる講義です。ここに、地元の看護職員は地元医師会で養成するという先輩方
の「医師会立」にこだわった理由があると思います。

 卒業生は昨年度で三千百余名を数え、それぞれの場所で活躍をしております。
准看護師資格試験も9年連続で100%の合格をしており、そのうち約6割が高等看
護学院に進学をしております。地元八戸市立高等看護学院では定員の5割以上
が本学院の卒業生であります。また、進学をしない卒業生の就職率は100%であ
ります。

 本年度は50回目の入学生を迎えました。先輩方が設立をして半世紀の節目を
迎えることになります。私たち学院担当は、これまでの歴史を重く感じながら、
会員、後援会、同窓会などさまざまな方面からご指導をいただき、これからの
学院の在り方り方について考えたいと思います。同時に地域の方々のご意見も
いただきながら看護職養成ついて考えたいと思います。