第49回 八戸医学会プログラム
日 時:令和5年11月18日(土)14時30分~
場 所:八戸グランドホテル 3階 MIYABI
Zoomによるオンライン配信
Zoomアドレス https://us06web.zoom.us/j/85601970922
ミーティングID 【856 0197 0922】
パスコード 【134215】
※参加時にカメラやマイクがオフになっていることをご確認下さい。
※単位申請の関係上、所属、フルネームでのご参加をお願いいたします。
※ニックネーム等のご参加では単位の申請ができない場合があります。
※スライドは全てWebカメラでの映像となります。
※質疑応答は所属、フルネームで参加しチャット『全体』宛にお願いいたします。
●演者の方々に
1.講演時間は6分ですので時間をお守り下さい。終了1分前に青ランプ、
最後に赤ランプ、ブザーが鳴ります。
2.スライドは、原則として10枚以内です。
●討論時間は2分です。
質問は要点を手短にお願い致します。
発言された方は、必ずその要旨を所定の用紙に簡潔に記載して係に提出して下さい。
ZOOMで発言された方は、チャット内容を討論記録とさせていただきます。
●懇親会
学会終了後、会場裏手側において情報交換のための懇親会を行います。
多数ご参加下さい。(会費無料)
●平成28年度より研修医セッションを設け、優秀な演題には優秀発表賞を授与しています。
懇親会にて授与式を行いますが、懇親会に参加いただかないと権利がなくなり、次点の方
に権利が移りますので、懇親会にも是非ご参加下さいますようお願い致します。
*演者の方には受付にてネームプレートを渡しますので着用をお願いします。
*八戸医学会は日本医師会生涯教育制度に係る認定講座(3単位)となっております。
(カリキュラムコード:25(2.0)・76(1.0))
14:30~ 会長挨拶
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14:35~ 座 長 青森労災病院 伊神 勲
1. 術前化学放射線療法によりconversion surgeryを施行し得た膵癌の一例
青森労災病院研修医 ○齋藤 佳南
青森労災病院放射線科 真理谷 靖、伊神 勲
弘前大学医学部附属病院消化器内科 須藤 翔
青森労災病院消化器内科 西谷 大輔、佐藤 和則
樋口 博之、藤原 沙映
村上 高徳
2. 後期分娩後異常出血に対して動脈塞栓術施行し著効した症例
八戸赤十字病院 研修医 ○佐藤 碧美
八戸赤十字病院 産婦人科 會田 剛史、竹下 亮輔
川村 英生
八戸赤十字病院 放射線科 田口 雅海
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14:52~ 座 長 八戸市立市民病院 米内山 真之介
3. S状結腸癌と壊疽性膿皮症を合併した潰瘍性大腸炎の一例
八戸市立市民病院 研修医 ○濤岡 瑠菜
八戸市立市民病院 外科 米内山真之介、吉田 諭
丸山 祥太、中山 義人
西村 隆一、上村 卓嗣
青木 計績、水野 豊
4. 多発肝転移で発見された原発不明神経内分泌癌の1剖検例
八戸市立市民病院外科 ○及川 佑希
中山 義人、米内山真之介
青木 計績、水野 豊
八戸市立市民病院乳腺外科 金井 綾子、長谷川善枝
八戸市立市民病院病理診断科 矢嶋 信久
5. 腸回転異常症に合併した盲腸癌の1例
八戸赤十字病院 医局 ○徐 光仁
八戸赤十字病院 外科 藤澤健太郎、屋成 信吾
川上亜紀子、野田 宏伸
玉澤 佳之
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15:17~ 座 長 青森労災病院 伊藤 弘之
6. 腹膜透析カテーテル閉塞に対して腹腔鏡下腹膜透析カテーテル整復術を行った経験
青森労災病院 研修医 ○浅沼ひまわり
青森労災病院 泌尿器科 三浦 佑規、沖田 和貴
伊藤 弘之
7. 前立腺がん検診レポート第25・26報(令和3・4年度)~二次検診の集計結果について
八戸市立市民病院 ○佐藤 真彦
青森労災病院 伊藤 弘之
八戸赤十字病院 佐藤 一範
八戸平和病院 松岡 俊光
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- 休 憩 -
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15:39~ 座 長 八戸市立市民病院 近藤 英史
8. Lisfranc 靱帯損傷に対する治療成績
青森労災病院 研修医 ○池田 吉亮
青森労災病院 整形外科 岩崎 弘英、熊原遼太郎
前田 周吾、大山 哲司
油川 修一
9. 救命救急検査士によるタスクシフティング
八戸市立市民病院救命救急センター 臨床検査技師 ○奥沢 悦子
八戸市立市民病院救命救急センター 吉村 有矢、今 明秀
近藤 英史、今野 慎吾
野田頭達也
10. 病院前体外循環式心肺蘇生法(ECPR)による劇的救命へ
八戸市立市民病院 救命救急センター ○十倉 知久
今 明秀、野田頭達也
吉村 有矢、今野 慎吾
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16:04~ 座 長 青森労災病院 馬場 啓貴
11. 市内3施設における抗菌薬使用動向について(2022年度)
薬剤感受性協議会
八戸市立市民病院 薬局 ○南 和志
谷内 良英、田村 健悦
八戸赤十字病院 薬剤部 白坂 友基、釜澤 雄太
小林 薫
青森労災病院 薬剤部 馬場 啓貴
12. 八戸市内における薬剤感受性状況の検討(2022年度)
薬剤感受性協議会
八戸赤十字病院 検査技術課 ○工藤 麻華
八戸市立市民病院 医療技術局 松村 瞭、金澤 雄大
青森労災病院 中央検査部 吉田 泰憲
八戸市医師会臨床検査センター 渡邊 櫻
八戸赤十字病院 呼吸器内科 工藤 温子
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16:21~ 座 長 八戸市総合健診センター 大里 雅之
13. ウェルネスホールのご紹介
公益財団法人八戸市総合健診センター 健康指導課 ○河原木麻由、
磯島美穂子、福島 郁子
小野 恵里、白戸 里佳
村田 史奈、岡本 道孝
14. 当センターにおける乳がん検診状況について ~乳がん検診40年間のあゆみ~
公益財団法人八戸市総合健診センター健診放射線課 ○小笠原峰子
公益財団法人八戸市総合健診センター 小笠原純子、南 里沙
於本 典子、鳥谷部康治
相馬 文彦、岡本 道孝
15. 当院通院糖尿病患者の現況について -2017年(コロナ前)との比較検討-
向井田胃腸科内科医院 ○向井田英明
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- 休 憩 -
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特別講演
17:00~ 座 長 八戸赤十字病院 田口 雅海
「 消化器がんにおける高精度放射線治療 」
青森労災病院副院長 放射線治療科部長 第2検査課部長
真里谷 靖 先生
近年の放射線治療は、粒子線治療の普及も含め嘗て想像した以上の飛躍的な進歩を遂げている。高エネルギーX線治療についてもこれは当てはまり、定位的放射線治療や強度変調放射線治療など照射技術の発達は、放射線生物学の見地から新たな展開を導き出した。即ち、リスク臓器への照射を回避し標的に線量を集中することで線量分割選択の自由度が増し、以前は困難であったがんの制御を目指したアプローチが可能となった。
今回の講演では、肝細胞癌局所治療としての体幹部定位放射線治療(SBRT)、肝のみに寡(オリゴ)転移を来した転移性肝腫瘍へのSBRT、局所進行膵癌に対する放射線治療を取り上げるが、前2者では手術、TAE、RFAに匹敵する局所的抗がん治療としてのSBRTの価値を十分にご理解いただけるものと考える。局所進行膵癌では化学放射線療法(CRT)によるconversion surgery移行例の増加など予後改善への寄与が期待されるが、simultaneously integrated boost(SIB)法など標的線量を増加させ得る最新の照射技術の導入により今後さらにCRTの重要性が増すと予想される。現在の消化器がん高精度放射線治療が受け持つ大きな役割について、具体例を以て十分にお示ししたい。
「 重粒子線がん治療 」
山形大学理事・副学長
根本 建二 先生
重粒子線治療では、炭素の原子核を光速の70%程度にまで加速してがんに照射する。陽子線よりも大型・高額の装置が必要となるが、効果はX線や陽子線と較べて大きく、低酸素状態の細胞や、細胞周期のS期の細胞など、一般に放射線抵抗性の細胞にも効果が高い。また、短期治療にも適していると言われており、多くの場合X線の1/2-1/3程度の期間での治療完遂が可能である。
山形大学医学部東日本重粒子センターは国内7カ所目、東北・北海道では初となる重粒子線治療施設で、超伝導技術を用いた世界最小の回転ガントリーなど、最新の機能を備えている。
重粒子線治療は、かつてはすべてが先進医療として行われており、300万円以上の自己負担が求められたことから、“お金持の治療”というイメージを持つ方も多いと思われるが、最近では、前立腺癌、肝臓癌、膵臓癌など、いわゆるコモンキャンサー保険でカバーされるようになってきており、その場合、医療費の自己負担額は、数万円から数十万円と劇的に安くなっている。高額で手の届かない治療から、医療費の観点からはごく普通の治療になりつつある。適応がある場合には、治療の選択肢の一つとして考えていただくようになれば幸いである。